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猫との共生を考える~猫の起源・生態と現状から~

2017-10-28

 

10月22日(日)は,大丸エルガーラホールで行われた「共に生きようプロジェクト2017」に,法律担当の相談員として参加して来ました。

 

これは,人と猫とが一緒に暮らせる社会を目指すべく,まずは福岡の猫の現状(どれほどの命が「処分」されているのかなど)を知り,増えた猫を殺処分して減らすのではなく,1つの命を大切にしながら,不幸な猫が増えない社会を作るべく,猫が好き・嫌い・関心がない…全ての方に対して,情報を発信するイベントです。

 

イベントでは,里親募集の猫ちゃんの写真展示,保護猫団体の雑貨販売,主旨に賛同する団体のステージパフォーマンスなどが行われました。

 

このようなイベント(プロジェクト)が実施されているのは,悲しい現実があるからです。

すなわち,日本では年間70,000匹の猫が殺処分されており,福岡は3,000匹近くの猫が殺処分されているそうです。

また,福岡では,毎日20匹以上の飼主のいない猫の遺体が路上で回収されているそうです。

 

なぜこのような社会になっているのでしょうか?

 

原因としては,個人的に,猫の生態とそれを知らない人間の飼育方法にあると思います。

 

そもそも,なぜ外で暮らす猫がいるのでしょうか?

 

野良猫と呼ばれる猫たちは,元を辿れば,飼育されていたイエネコです。

 

イエネコの起源は古代エジプトで,穀物をネズミから守るために猫(リビアヤマネコ)との共生が始まり,家畜化が進み,大航海時代にはやはりネズミ退治のために船に乗せられ,全世界に広がったそうです。(※ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコは,別の祖先のようです。)

 

日本には,シルクロードを経て,中国から仏教が伝来されるときに,穀物と仏教の経典をネズミから守るため,船に乗ってやって来たと言われています。

 

日本にやって来た猫は,ネズミ退治のため重宝されながら放し飼いにされ,増えて行ったと考えられます。

 

そんなに増えるのか?…と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが…。

 

ご存知でしたか?
猫は人間と違い,交尾排卵(交尾の刺激により排卵する方法のこと)をするそうで,交尾を複数回すれば,100%に近い確率で妊娠することができるそうです。

 

しかも,メス猫は,個体差はありますが,大体生後半年程で妊娠できる体に成長します。

猫の妊娠期間はおよそ2か月程であり年間2~3回は(多ければもっと)妊娠できますし,1度に沢山の子猫を産むことができます。

 

猫の生態を知れば,猫が増えて行ったのは,当然のように思えますよね。

 

昔の祖先は,ネズミから家を守ってくれる猫たちと,共生して来ました。

今の世の中では,おそらくネズミ退治のために猫を飼っているという方は少数かと思います。

改めて,人間と猫との共生をきちんと考えて行くべきときではないでしょうか!?

 

今は,家族の一員として,猫と一緒に暮らしている方が多いと思います。

では,家族の一員になることができていない,外で生まれ育った猫ちゃんたちは,「野良猫」として「殺処分」されて当然でしょうか?

 

母親が必死になって産み,ある程度まで育て,子は感情を持つようになり,色々なことがわかって行き,おいしいごはんを食べられる場所を探し,心地よい居場所を見つけて生きて行く…。

人間も猫も,同じような生き方ではないでしょうか?

生まれたらそれは,人間であれ,猫であれ,1つの尊い命ではないでしょうか??

 

それが,いわゆる野良猫だから,殺処分されてしまう,交通事故で死んで「廃棄処分」されてしまう…。そんな最期の迎え方はあまりに悲しいと思いませんか??

 

好きか嫌いかはあると思います。

でも,嫌いな人であっても,同じ地球の日本の福岡のそして同じ時代の住人なのですから,猫が存在することは認めて,共生の道を考えてみて下さい。

 

共生の道を考えるにあたり,大切なことがいくつかあります。

 

■ 飼い猫さんについて

・ 飼い猫については,避妊・去勢手術は必ず受けるようにしましょう!

  猫ちゃんの繁殖能力が高いことは述べた通りですので,飼い主の責任として不幸な命を増やさないように務めるべきです。避妊・去勢手術について,市町村の助成金制度などが存在する場合もあります。

 

・ 完全室内飼にしましょう!

  猫は自由が好きです。一方で,よそのお庭をトイレ代わりに使ったらダメ,交通ルールがあるなど,人間のルールは当然知りません。ご近所トラブルの元ですし,交通事故のリスクもあります。

 完全室内飼であっても,キャットタワーがあったり,外が見える場所があったり,トイレがあったりすれば,ほとんどストレスなく生活できるようになります。

 

■ お外の猫さんを見つけたとき

・ かわいそうだから…と,安易にエサをあげてはいけません。

  飼い猫として保護するのであれば別ですが,避妊去勢手術をしないままエサをあげると,不幸な猫を増やす犯人になってしまいます。また,エサの置きっ放しにより衛生環境が悪化します。結局,ご近所トラブルの元になります。

 

・ かわいそうだと思ったら,自分にできることをやってみましょう。

 ① TNR活動をご存知ですか?

   T トラップ:捕獲   N  ニューター:避妊去勢手術  R  リターン :還元

  いわゆる野良猫を増やさないように,捕獲して避妊去勢手術をし,元の場所に戻すことです。

  元の場所に戻した猫ちゃんたちは,猫ボランティアさんが猫とエサと環境を見守り,その猫一

 代以上に猫が増えないようにしようという取り組みです。手術の証として,耳をV字にカットす

 ることが多いため,その耳のことを桜の花びらにちなんで,「サクラ耳」と呼んだりします。

 

 ② 誰かやってくれそうな人に託そう…はNG

   保護猫活動をされている方は,自費で精一杯の活動をされている方ばかりです。「捨て猫を見

 つけたから,保護猫活動をしている方にお願いしよう。」という考えは,優しさではありませ 

 ん。「自分が保護するから,捕獲の仕方を教えて下さい。」「避妊去勢手術をサポートしてくれ

 る方法はありませんか?」など,あくまでも保護の責任は自分で持ちつつ,サポートをお願いす

 れば,手を貸して下さる方は沢山います。

 

■ 庭に猫が侵入したとき

  猫が苦手な方は,猫が庭に来たいと思わなくなるモノを置いて下さい。市販の猫よけグッズや,苦手な匂いのする植物など,探せば沢山あります。

  来て欲しくない方の家に猫が行かないようにするのも,大切な共生のあり方だと思います。

 

すごく長くなりましたが,猫との共生についてでした。

イベントに参加された皆さま!直撃はしなかったけど,台風の影響の暴風と寒さの中,本当にお疲れ様でした(*^^*)

 

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