遺言書は書いたほうがいい?いつ書く?
こんにちは! 司法書士・行政書士の持田仁子です。
突然ですが、
私は、60代までの間に、遺言書を書こうと決めています。
今日本人の平均寿命は、男女ともに80歳を超えていますが、
健康寿命は、70代。
ということは、
70代には、遺言書を書くほど元気ではなくなるかもしれないと思っているからです。
「遺言書」というと、
「うちは大した財産ないけんね~」と言われる方も多いですが、
財産の多い少ないにはあまり関係がないかな、と感じています。
自分が死んでしまったら、
当然ですが、家族や友人などに伝えたいことがあったとしても伝えられません。
自分が死ぬ瞬間に、
「あれも言っておきたかったな」
と思いながら死ぬのはいやなので、
日ごろから想いを伝えることが大事です。
でも、財産に関しては、
伝えておくだけでは不十分です。
遺言書を書いたほうがいいかどうかのポイントは、
誰にどの財産を引き継いで欲しいかについて考えがあるかどうか
です。
考えがあるのであれば、ぜひ書きましょう。
遺言書に書いておけば、その想いが実現します。
ときどき、
誰が何をどのくらい相続してもかまわない、
もめそうな感じもない、
または、もめそうな気がするけど、もめてもかまわない、
という方がいらっしゃるのですが、
そのような方には遺言書は必要ないかもしれません。
相続手続きの相談を受けていると、
「あの人は何でもきちんとしていた人だったのに、
遺言書だけは書いてくれてなかったっちゃんね~」
というお話をされることがよくあります。
どんなにきちんとした方であっても、
なかなか「遺言書を書こう!」と向き合うタイミングがないようなのです。
いつか書いたほうがいいかな、と思っている方は、
遺される人のため、というよりも、
自分の最期の瞬間に後悔しなくていいように、
ぜひ、人生のスケジュールに組み込んで、
元気なうちに、
「愛する人たちへのお手紙」
という気持ちで向き合って欲しい、
というのが私の想いです。

あなたがますます幸せになることをいつも応援しています。
今日もいい一日になりますように。