もしも飼主に何かあったら…
こんにちは!行政書士の池です。福岡はすっかり新緑がまぶしい季節です♪

さて今回は、ペット飼育者でしかも1人暮らしの方の身に何かあったら、ペットはどうなるか、ちょっと考えて頂ければと思います。
そのような事態に実際に遭っておられる方から、お話しを聞きました。
その方は、親しいご友人(独身、1人暮らし、50代)から、病床で、「ペットのことを頼む。」と言われ、ご友人を亡くされました。
ペットは老犬で、目が見えず、足腰もかなり悪いので、四六時中介護が必要です。
ですが、犬の幸せを常に考えておられるその方が現在はお世話されているため、そのコは最高の環境で生活できており、つまりは幸せを掴めております(*'ω'*)

しかし、その方のご負担が大変な訳です。
すなわち、ご友人は遺言を残しておられず、また信託契約なども交わしておられなかったことから、ペットの飼育に関する費用を遺産から支出すべき根拠がなく、その方が全て負担している状況になっています。
その方はたまたま友人のご親戚の1人と知り合いだったとのことですが、その方の状況を知ってもなお、ご親戚の方から「遺産から費用負担をしよう。」というお話しはない様子です。
かと言って、その方から請求するのも、難しいお話しです。
ご友人が亡くなられる前であれば、遺産からペットの飼育費用について支出する旨のお話しで、円満にペット信託契約などをまとめられることができたと思います。
(本来はご友人がペットを一生お世話する訳なので。)
また、その他にも、そのコの掛かり付け獣医さんから、「あなたにそのコの面倒を看る権限があるのか?」…という事を聞かれたりもされたそうです。
獣医さんからすると、飼主が変わるとビックリしてもごもっともですし、血統書付だったりすれば、なおのこと警戒されてもやむを得ないとも思います。
お世話する立場からすると、全くの善意なのに、
・大切な友人は亡くす
・ペットのお世話は大変
・費用面の心配は増すばかり
・獣医さんからは、疑いの目で見られる
…などなど、本当に心への負担も大きいことがわかります。
・まだ40代、50代、60代だから…、
・まさか自分に何かあるわけない…
そのような思い込みで準備が遅れると、ペット、もしくはペットをお世話して下さる方に、大変な負担が生じるかも知れません。
本当にそれで大丈夫ですか?

何か心に引っかかった方は、自分に何かあった時のことを真剣に考えてみられることをお勧めします!
